ナノ粒子化γ-オリザノールによる認知機能改善効果の実証~玄米機能成分の摂取が加齢に伴う認知機能低下を防止・改善できる~

人類史上、類例のない超高齢化社会に突入しているわが国において加齢に伴う認知機能障害は極めて大きな健康・医療問題となっています。認知症は症状などにより前兆(軽度認知障害)→初期(軽度)→中期(中等度)→末期(重度)に分けられ、中期からは周囲のサポートを要し、基本的に後戻りが出来ないと考えられています。一方で軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)で認知機能の悪化をくい止め、改善することできれば希望に溢れた明るい未来社会の創成につながります。琉球大学 大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)の岡本 士毅 助教(研究グループリーダー)、益崎 裕章 教授らの研究チームは玄米に特有かつ高濃度に含まれる機能性成分、γ-オリザノールを動物性脂肪の多い餌で飼育した老齢の認知機能低下モデルマウスに与えた結果、記憶を司る海馬における炎症が鎮静化し、神経新生が促進され、低下していたマウスの認知機能が顕著に改善することを明らかにしました。

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