一酸化窒素(NO)産生障害が肺気腫を引き起こすことを発見 世界初

琉球大学 大学院医学研究科 薬理学講座の筒井正人教授らの研究チームによる研究成果が、Nature Publishing Groupが発行する国際学術誌Scientific Reports (Impact Factor = 4.379)に掲載されました。
<発表のポイント>
 ◆どのような成果を出したのか:肺気腫は、発症の分子機構に不明な点が多い疾患です。本研究ではNO合成酵素(NOSs)の遺伝子を完全に欠損させると外的要因によらず自然発症の肺気腫が引き起こされることを発見しました。
 ◆新規性:NOSsの3つのアイソフォーム(高度に類似した酵素のグループ)を欠く「完全欠損マウス」を用い、肺疾患にNOの産生やNO合成酵素がどの様に関与しているかを検討しました。
 ◆社会的意義/将来の展望:肺気腫は有効な治療法の開発が進んでいない疾患です。本研究で明らかになった分子機構は、治療法の開発に新たな視点を与えるものです。

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